2019.03.05

 

嬉しいお便り

 

 今日,たまたまお二人の園児のおばあ様からメールとお手紙をいただきました。共に心温まる内容で,私たち職員を労ってくださいました。

 至らない所も多々ございましょうが,今後も子ども達の成長を支援してまいる所存でございます。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

2019.03

 

お母さんの手は魔法の手

 

                                      主任保育士

 

寒さの中にも少しずつ春の暖かい日差しが感じられるようになってきましたね。

 

いよいよ今年度も残りあとわずか。この一年を振り返り、一人ひとりが自分のペースで

 

大きくたくましく成長した姿をうれしく感じている今日この頃です。

 

 

 卒園を控えた藤組さんは、お昼寝もなくなり、いよいよ年生になるんだという気持ちを持ち、机やランドセル、文房具なども揃えてもらって毎日わくわくしていることと思います。

 

 

 でも はたして子どもたちの心の中は楽しみな気持ちばかりなのでしょうか?

 

 

秋から冬にかけて就学前健診や半日入学などで学校に行く機会がありました。

 

 子どもたちは園とは違う大きな校舎や校庭を見たり、学年が上の大きなお兄さんやお姉さんを見たりするだけで未知の世界に行くように感じ、「友だち出来るかなぁ?」「勉強わかるかなぁ?」「先生はどんな人かなぁ?」「学校までちゃんと行けるかなぁ?」など…いろんな事に思いを巡らせ、期待と同じくらい不安な気持ちもいっぱい出てきたのではないかと思うのです。

 

 

 大人でも引越しや就職、異動などによって新しい環境で生活をスタートする時は緊張しますよね? まだ経験の少ない子どもなら尚更です。

 

 同じように「この子大丈夫やろか?」といろんな面で心配されている保護者の方も多いのではないでしょうか? そして期待や焦りの気持ちから「そんなことしてたら1年生になれへんよ」とか「もうすぐ1年生やのにそんなことでどうするの?」とか…プレッシャーをかけるような言葉をついつい言ってしまいがちですが…そこはグッと堪えて言葉を飲み込みましょう。

 

 

 子どもはいろんな新しいことに遭遇する中で、一生懸命がんばっていこうとしています。そんな姿を認めて、ただただギュッと抱きしめてあげてください。

 

 

 東洋医学では、たった数秒抱きしめるだけで愛情ホルモン、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が出るといわれていて、それには安らぎや幸福感を高める働きがあるそうです。

 

 

 何より、『お母さんの手は魔法の手』なのです。

 

 

 小さい時に熱が出ると、おでこに手を当ててもらったことを覚えておられますか?お腹が痛い時、ケガをした時に「痛いの痛いのとんでいけ~!」と言ってさすってもらった時の安心感も…。あったかいお母さんの手は痛みやしんどさを忘れさせてくれましたよね?

 

 

 その手で ただ抱きしめるだけでいいのです。     

 

 充分に甘えさせてもらった子どもは愛情というエネルギーを蓄え、外の社会に出て自立します。ギュッとすることによって お母さんも子どもからパワーをもらえると思いますよ!

 

 これは年長さんだけでなく、どの年齢の子どもたちにおいても言えることです。

 

 

 子どもたちが たくさんの愛情に包まれて健やかに育っていきますように…☆

 

 

 

 1年間 いろいろとご協力くださいまして本当にありがとうございました。

 

H31.02

 

「子育ての処方箋」

 

 

 

1年程前にスーパーでの出来事を紹介しましたが,子どもが親の言うことをきかない」ことって日常茶飯事ですよね。

 

弟や妹に優しくしようとしない。言葉遣いを良くしようとしない。テレビに夢中になって食事に集中しようとしない。なかなかお風呂に入ろうとしない。スマホを放そうとしない。着替えようとしない。寝ようとしない。「~しようとしない」のオンパレードです。ただ,もし親の言うことすべてを受け入れる子がいたとしたら,それはそれで将来的にとっても心配なことなのですが。

 

 

子どもが親の言うことをきかないのはどんなことが原因なのでしょうか。色んな原因が考えられますが,もしかすると,子ども自身が成長しようとしてもがいているのかもしれません。また,自尊感情が損なわれているのかもしれないし,親に大切にされていないと感じているのかもしれません。発達障がいがあって物音に敏感なのかもしれませんし,急な予定変更に抵抗があるのかもしれません。真剣に原因を探る必要があります。

 

 

 次に,子どもが親の言うことをきかないときはどうすればいいのでしょうか。「きたかぜとたいよう」の寓話ではたいようさんが簡単に勝っちゃいましたが,現実はそううまくいきません。と言って,睨んだり,怒鳴ったり,たたいたりして言うことをきかせようとすると,現象的には親の思う通りになるでしょうが,力づくで強要されない限り正しく動けない人間に育ってしまう恐れがあります。心に大きなストレスを抱えることにもなりかねません。ですから,やはり基本路線はたいようの暖かみや温もりで,子どもが自分から正しい行いをするように導くことでしょうね。しかし,それがまた難しい。

 

 

 このような場合の特効薬を私は持っていないのですが,漢方薬のようにじわじわと効き目が出てきそうな処方箋は持っています。それは,「親自身が自分の言動を振り返ること」です。産まれてまだ10年も経っていない子どもにとっての教科書は親です。子どもは親の生活習慣や思考回路,物事への対処方法などを,それがもし間違っていたとしても,正しいこととして受け取り,身に付けます。

 

 

生活リズムの乱れた親に育てられると,その生活リズムが正しいと認識します。自分と意見の違う人を攻撃したり排除したりする親に育てられると,色んな考え方に触れる機会を奪われてしまいます。欲しいものは何が何でも手に入れたいと考える親に育てられると,我慢する力が育たなくなります。人を愛する心が未発達の親に育てられると,人を大切にすることを知らないまま大きくなっていきます。言い訳ばかりする親に育てられると,困難にぶち当たったときに逃げることを選びがちになります。何かにつけてケンカ腰になる親に育てられると,過激な人格がどんどん育ってしまいます。自分勝手な振る舞いをする親に育てられると,周りの迷惑を顧みることができなくなります。

 

 

困っている人を見るとほってはおけない親に育てられると,人間愛に満ち溢れた行動をとるようになるでしょう。困難にぶつかるたびに我慢したり工夫したりして難局を乗り越える親に育てられると,その姿をいい手本として生きる力に満ちた人生を歩むことでしょう。贅沢しない親に育てられると,お金や物のありがたみを感じ,大切にする大人になるでしょう。

 

 幼い子どもの姿は親の生き写しです。子どもが言うことをきかないとすれば,それまでの育て方のどこかに課題があったのかもしれません。親自身の生き様に問題があったのかもしれません。大人の論理を優先させたのかもしれません。子どもに手を焼いたら,まずは親自身が自分の言動を振り返ることです。自分の考え方を振り返ることです。早く振り返らないと,この先困ったことにもなりかねません。不登校や引きこもり,家庭内暴力などという形で跳ね返ってくるかもしれないからです。急ぎましょう!

 

※もし,お子達に発達障がいの可能性をお感じになったら,こちらも早目に関係機関にご相談されることをお勧めします。何につけても早いに越したことはありません。

 

H31.01

 

『迎春』

 

 

 

 新しい年を迎えました。十二支で亥(い)年,干支(えと)は己亥(つちのとい)です。

 

 

イノシシの肉は栄養価が高いので,亥は無病息災の象徴とされています。また,目標に向かって猛進していく人を助ける火の神の化身とも言われていますし,猪突猛進なイメージから勇気と冒険の象徴ともされています。蛇足ですが,亥年は西暦を12で割るとあまりが3になる年でもあります。

 

 

ただし,気を付けなければならないのは地震です。過去の大きな地震の多くは亥年に発生することが多かったからです。主なものでは関東大震災(1923年),日本海中部地震(1983年),阪神淡路大震災(1995年),新潟県中越沖地震(2007年)と,被害の甚大な地震の多くは亥年に発生しています。勿論,単なる偶然だと思いますが,何にせよ災害への備えをしっかりしておくことが肝要でしょう。

 

 

 

さて,今年は亥年なのですが,元来,干支に使われる漢字は暦に使われ,季節によって移り変わる植物を表していたのだそうです。ところが,昔の中国で,干支を発明した人が動物の名前を当てはめ,普及させたのだそうです。

 

 

では,亥の本来の意味はどういうものだったのでしょうか。

 

 

亥年は十二支のうち最後の年です。十二支を植物の一生だとすると,子年で種子の中に新しい命が誕生し,戌年で成熟を終えて枯れ,亥年で種子となって次の一生への蓄積をするのです。飛躍の前の準備期間ですね。矢を放つ前の弓を引いた状態とも言えます。私なりに解釈すると,物事を成し遂げようとする前に実力をしっかりつけておくべきときなのだと思います。人間で言うと幼少期に当たるでしょう。この時期に健康な身体を作り,思考力やコミュニケーション能力を高め,来るべき時に力を発揮できるような子どもにしておかなければなりません。

 

 

亥年にちなんで,子ども達の輝かしい未来に向かって共に子ども達を育んでまいりましょう。

 

H30.12

 

「見つけることのできなかった子ども達」

 

 先月はご招待いただいていた近隣の2小学校の学習発表会にお邪魔しました。両校ともしっかりした演出で,子ども達がピカピカ輝く舞台でした。その中でも卒園児の活躍はとても嬉しかったです。「あ,照れ屋だったあの子がしっかり声を出している!」「緊張しがちだったあの子が伸びやかに躍動している!」「じっとしているのが苦手だったあの子がまっすぐ前を見て歌っている!」などと成長を喜びつつ観ていました。

 

 

ところが,保育園に戻り余韻に浸って卒園児名簿を見てみて驚きました。舞台にいることが明確にわかった卒園児は多くいたのですが,見つけることのできなかった子も何人かいたからです。勿論,髪型や体形に変化があったのかもしれないし,劇の衣装を身に着けていたから普段のイメージとは違ったのかもしれません。でも,私は恥ずかしい気持ちで一杯になりました。

 

 

そのとき私は,私が新規採用教員だった年の夏休みが終わろうとしていた時期のことを思い出しました。

 

ある先輩の先生が学級経営のヒントをくださいました。「今から何も見ないで君の学級の児童36人の姓名を紙に書きなさい。順序は気にせず,思い出す児童から順に書けばいい」「書き終わってからが重要だ。君は最後の方に書いた数人のことをあまり見ていない。2学期はしっかり見守り,大切にしてあげなさい」

 

これを実行に移したとき,私は驚きました。最初の方に書いた児童は「よく叱られる子」「よく発言する子」「学習や運動が苦手か得意な子」「給食を食べるのが遅い子」など,特徴的な児童だったからです。

 

 

そういえば,先程の「見つけることのできなかった卒園児」は「おとなしい子」「先生の指示通りに行動できる子」「あまりお友達ともめ事を起こさない子」「めったに泣かない子」「自分で自分のことができる子」でした。

 

 

穏やかで手のかからない子も,本心は様々です。泣きたい気持ちや憤慨する気持ちを抑え,色んなことを我慢しているのです。これからはそんな子ども達の気持ちにもしっかり寄り添うことができる人間になりたいと,学習発表会をきっかけとして約40年ぶりに心を新たにした私でした。

 

H30.11

 

 まごまご発表会を終えて」

 

 

 先日の「まごまご発表会はいかがでしたか?多くの祖父母,曽祖父母の皆様から「子ども達が生き生きと輝いていた」「知らない子を見ていても涙が出てきた」「遠くから来た甲斐があった」「来年も観に来たいから元気でいなくては」などといったご感想を賜りました。運営面に関しましては不案内や不手際がありましたが,次年度以降の課題とさせていただきます。

 

 さて,今回の発表会は多くのご家庭が核家族であるという実情を鑑み,子ども達と祖父母,曽祖父母の皆様の心の交流を図るのがねらいでした。親族への愛情が基本となって人間愛が醸成されると私は信じております。ですから,まずは親や祖父母,曽祖父母に親しみ,敬う子どもであってほしいのです。そのために,この発表会がひと役買っていましたら幸いです。

 

 

「読書の秋・・・」

主任保育士

  

先日,保育士が『絵本の力』というテーマの講演会に行ってきました。講師はえほん館店主のAさん。店舗での販売の他に,外部での展示販売や講演活動,そして,7年前からはS大学で非常勤講師として『絵本論』の授業も担当されています。

  

講演の中で,絵本を通しての親子の関わりのついてのお話があり,印象深い言葉がありました。

  

【 安心出来る場所,人,物の3つが揃った時,見たいと思える,「もう1回!」が出る 】

  

Aさんが毎年大学生に出されている宿題があります。それは,『誰かに絵本を読んでもらう』というもので,これまでの7年間で一番多い感想が・・・

 「小さい頃,親から絵本を読んでもらったことを思い出し,親からの愛情を改めて感じるきっかけになった」

 という内容のものだそうです。

  

大人は役に立つ,為になるといったことで絵本を選びがちですが,子どもにとっての絵本は常に楽しみに結びついたものであり,安心出来る場所で,大好きなお母さんにお気に入りの絵本を読んでもらう・・・これほど至福の時はないのではないでしょうか。

 

とはいえ,働くお母さんは毎日とても忙しくお疲れですよね?ですから,始めから終わりまでちゃんと読もうと思わず,時には話の内容がわかる程度に間を端折って読んでも良いと思います。

  

子どもにとって一番愛されたい人はお母さんです。私たちは保育士という専門職に就いていて,絵本を読む機会も多いですが,お母さんの読み聞かせには適いません。 

 

【 心の記憶は生きる力の元になる 】とAさんが仰っていました。お母さんとの至福のひと時が,どうか子どもたちの未来の力となりますように・・・。

H30.10

 

「子どもの欲求を満たしてあげていますか?」

 

 

 

 アブラハム・ハロルド・マズローAbraham Harold Maslow 1908-1970)というアメリカ合衆国の心理学者が「マズローの欲求5段階説」という理論を提唱しました。この理論は「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」という仮説をもとに考えられました。

 

 ただ,この理論に対する批判もあり,必ずしも正しいとは限らないのですが,現在でも経営学や看護学,マーケティングでも使われていますので,子育てをしていく上でのヒントにはなるだろうと私は考えています。

 

 

 さて,この理論は「人間は右表のピラミッドの底辺から順に上の階層の欲求を満たそうとし,次第により高い段階の欲求を満たそうとする」というものです。

 

 

 まず第1段階の「生理的欲求」とは生命を維持するために必要な食べ物,飲み物,睡眠などを求める欲求のことで,これが満たされないと不安感や不快感,苛立ちを覚え,体調を崩すこともあります。子ども達には特に睡眠を満たしてあげてほしいと思います。

 

 

 この段階が満たされると次は「安全欲求」です。子ども達にとって家庭は安全で安心できる居場所でなければなりません。保護者に気楽に寄りかかることができ,いつでも家族に保護してもらえる家庭でなければなりません。家族が喧嘩ばかりしている家庭では,子どもは第2段階から次へ進むことができません。

 

 

 第3段階は「帰属欲求」です。「所属と愛の欲求」とも言います。孤独を避け,集団や組織の一員として存在したいとの欲求です。周囲から愛情深く迎えられたいとも望みます。子どもは家族と共に過ごしたり,何かを一緒にしたりすることで,この欲求を満たします。でも,「家族の一員だなあ」と感じられなければ孤独や社会的不安を感じてしまうので成長に弊害が出るかもしれません。

 

 

 「帰属欲求」が満たされると「承認の欲求」が出現します。子どもの場合,家庭への帰属意識が高まると家族に自分の存在を認めてほしくなります。この欲求が満たされると,自分は世の中の役に立つ存在だという感情が湧きます。満たされないと,焦燥感や劣等感,無気力感に苛まれてしまいます。そこで大事なのが親の関わりです。「よくやったね」と褒める。「しっかり考えられたね」と認める。「ありがとう,助かったよ」と感謝する。えらかったね」と労う。逆に,子どもが出来ないときに「へたくそ」「あかんなあ」「こんなこともできないのか」なんていう声掛けは,最後の崇高な段階に進めなくしてしまいます。

 

 

最後の「自己実現欲求」はあるべき理想の自分になりたい,近づきたいと願う欲求のことです。そう簡単に実現できるものではないのですが,そうなりたいとの欲求を持つことはとても大切な事です。ですから子ども達がこの欲求を持つことができるように,失敗を恐れないで挑戦する人間に育てなければなりません。失敗するたびに親から「ダメな子や」と言われていては子どもはチャレンジャーになれません。

 

 どうかお子達が第5段階まで進めるよう,しっかり応援してあげてください。

 

H30.09

 

「危険個所の補強・移設について」

 

 

 

6月18日午前7時58分,大阪府北部を震源として最大震度6弱の地震が起き,犠牲になった方も多数おられました。哀悼の意を表します。

 

 

さて,この地震を教訓としてクローズアップされたのがブロック塀です。

 

壬生寺保育園にもブロック塀があります。園庭の東側です。本園では地震の後すぐに建築士事務所に連絡し,危険個所の補強・移設について話し合いを重ねました。まだ工事の図面が仕上がっておりませんので確定ではありませんが,以下に概略をお伝えします。

 

 

園庭東側のブロック塀は隣家と共同で建築されたものです。かなり以前のことです。恐らく当時は建築基準法に適合していたのでしょうが,長い年月の間にその法が改正され,今回の調査では「要補修」との結果が出てしまいました。適合要件を満たしていない項目は「ブロック塀の厚さ」「控え壁(塀を支える壁)の長さ」「控え壁と控え壁の間隔」です。

 

 

そこで,補強の方針として,既存のブロック塀は隣家との共有物なのでそのままにしておき,その手前に新しく適合要件を満たすブロック塀を建設することにしました。このやり方ですと,菜園の位置こそ動かす必要がありますが,その他はほぼ現状のままです。

 

 

しかし,園庭には他にも地震対策として何らかの手立てが必要な個所があります。それはプールの北側にある,柵で囲まれた大きな石碑です。この石碑は狂言の記念碑で,大正年間に設置されたものだそうです。大災害の折りに万一この石碑が倒れたらブロック塀による被害どころではありません。ですから,関係の方々のご了解を得て園庭の北端に移設し,高さを抑えてしっかり固定し,柵で囲うことにしました。

 

 

しかし,石碑を移動させるには子ども達に人気の高いアスレチック遊具のある場所を通過させなければなりません。そこで,止む無くアスレチック遊具を撤去することにしました。そもそも本園のアスレチック遊具は老朽化しており,毎年補修しなければなりませんでした。更に,アスレチック遊びの中で起こった怪我に対する保護者の方からの苦情も届いていました。ですから,断腸の思いで撤去を決めました。

 

 

保育園では子どもの安心,安全が何より大切です。一日も早くこの補強,移設を遂行しなければなりません。しかし,大きな事業となりますので今すぐというわけにはいきません。工程が決まりましたらご報告申し上げますので,今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。

 

 

また,実際に工事が始まりましたら,子ども達の遊びを制約することになります。昨年度に続いてのことで,子ども達には大変申し訳なく思っておりますが,何とぞご理解くださいますよう重ねてお願いいたします。

H30.08

 

『好き』ということ

 

 

私は近頃「好き」という言葉についてよく考えます。偏った見方かもしれませんが,「好き」には2通りの意味があると思っています。その2通りを「好きA」「好きB」と名付けて,持論を述べさせていただきます。

  

「好きA」はその対象を大切にしたい,支えたい,という思いのこもった「好き」です。時には自分のことよりその対象の方を大事に思うこともあるでしょう。

 

それに対して「好きB」は自分からの一方的な「好き」であると区分けしました。「スポーツ観戦が好き」「音楽を聴くのが好き」「唐揚げが好き」などがその範疇に入ります。もちろん,「私は音楽というものをこよなく愛している。世の中の音楽を見守り大切にして音楽の発展に寄与しているのだ」という人もいらっしゃるでしょうが,多くの場合は「のんびり聴くとリラックスできる」「好きなシンガーの好きな歌を聴くのが私のストレス解消法だ」「名曲を聴いているとよく眠れるんです」という意味の「好き」だと思われます。

  

私は,この「好きB」が良くないと言っているのではありません。から揚げが好きだろうと餃子が好きだろうと何の問題もありません。私が問題だと思うのは「好きA」であるべきなのに「好きB」である場合です。

  

例えばペット。「ワンちゃんが好きだから癒されたいよ」「このネコちゃんを抱っこしてると落ち着くわあ」「もりもり食べるのを見てると気持ちいいな」だけなら「好きB」でしかありません。ペットに関して「好きA」に昇華させるには,そのペットの気持ちを大切にしたり,健康や安全のことを気遣ったりする温かい気持ちが大切です。更には,そのペットが病気したり老化が進んだりしたときにも同じ思いでいられるなら明らかに「好きA」でしょう。

  

例えばストーカー。人が人を好きになるのは自然なことです。そして当然「好きA」であるべきです。でも,自分が相手のことを好きになったからといって相手の気持ちも考えないでまとわりつくなんて,許せることではありません。人を好きになったら見返りをも求めない「無償の愛」であるべきだ,とまでは言いませんが,自分が満足する事だけを考えていては良くないでしょう。

  

例えば子ども。保育士がその仕事を選ぶ理由のひとつに「子どもが好きだから」が挙げられます。「子どもの笑顔が大好き♪」「子どもと一緒に居たら癒されます♪」「子どもって,とにかく可愛い♪」という思いから保育士の資格取得を目指す人が多いと推測します。でも,これは「好きB」ですね。動機としてはいいのですが,保育実習などを通じて「好きA」になってもらわなければ子どもが迷惑します。「好きだからこそ,ここでは我慢させよう」「好きだからこそ,良くないことをしたらきちんと叱ろう」「好きだからこそ,ルールを守らせよう」といった具合に,子ども達の長い人生の基礎を作り上げるという強い意志を持たなければなりません。このことはご家庭での子育ても同じです。皆さんは,好きだからこそ甘やかさず正しい方向に導いてくださっていますよね。

  

世の中の人が皆,「好きA」であるべきときに「好きB」にならないことを願います。

 

今回は非常に難解な文章で申し訳ありませんでした。

H30.07

 

 

ゲーム障害~続編~

 

 

 

カレンダーをめくったり,防犯カメラのモニターやコピー機の電源を入れたり,パソコンを開いてメールチェックをしたりするのが私の毎朝の職場のルーティーンです。それらに加えて,毎日ではありませんが,留守番電話のチェックもします。そこには納入期日等を伝える契約業者の音声が録音されていることが多いです。

  

ところが,月に1回程度,かすかに複数の人の声が聴こえる留守電が入っていることがあります。大人の女性と子どもの会話に聞こえたり,大人の男性の声が混ざっているように聞こえたりもします。私は内容がほとんど聴き取れない留守録をしばらくじっと聴いているのですが,数分経ってもその状態が続く場合は,申し訳ないのですが切って削除させていただいています。

  

私の想像が間違っていなければ,壬生寺保育園の園児がおうちの方の携帯やスマホをさわっているうち,いつの間にか発信履歴か着信履歴にたどり着き,次に発信ボタンを押してしまったのでしょう。そして,誰もが知らないうちに家庭内の会話が本園の電話機に録音されてしまったのでしょう。ただ,もしそうであったとしても,本園はナンバーディスプレイの契約はしておらず,着信時刻こそ表示されますが発信先の電話番号は表示されませんのでご安心ください。でも,携帯等から固定電話への発信ですから,高額の通話料が発生することは避けられません。しかし,そんな心配よりも,子どもが親のスマホを自由にさわれることがお子達の将来に暗い影を落とすのではないかとの心配の方がずっとずっと大きいのです。

  

さて,昨年度の園だより2月号に私は「ゲーム障害」というコラム(※)を載せました。そこには,世界保健機構(WHO)が「ゲーム障害」をWHOの『国際疾病分類』に加える見通しであると書いたのですが,新聞によりますと618日に「ゲーム障害」を新たな疾病として認定,依存症の一つとして『国際疾病分類』の最新版に加えたそうです。これによって,いよいよ各国が本腰を入れて対策を講じることになるでしょうし,そうあってほしいものです。

  

しかし,国の対策を待たずして私達にできることがあります。それは,ご家族のだれ一人として「ゲーム障害」や「スマホ中毒」「SNS中毒」にさせないということです。特に小さな子どもにはスマホやタブレット,できればパソコンをもさわらせないことが重要だと私は考えます。小さな子どもはスマホをさわっているうちに,もしくはおうちの方がスマホを使っているのを見ているうちに,「スマホにはゲーム機能があるんだ!」「スマホには面白いサイトがあるんだ!」ということに気付いてしまいます。子どもは大人以上に説明書なしで使いこなせるようになる能力があります。最初は冒頭で紹介したような失敗を繰り返しますが,いつしか興味のあるゲームやサイトをすぐに開くことができるようになります。

  

具体物を見たり触ったりして心身ともに成長すべき子ども達が,バーチャルな世界にのめりこんで依存状態になっていいはずはありません。子どもの幼少期に保護者が意識をしっかり持って子育てするだけでその危険性は防げます。就学前に子どもが我流で操作方法を覚えなくても,小学校に入ればパソコンやタブレットを正しく学ぶ機会は訪れます。個人情報流出の危険性とその防ぎ方,学習の為の情報入手の方法等について教育現場で指導してくれます。

  

小さな子どもがスマホの操作ができるのを見て「うちの子は賢い!」と喜ばないでください。どの子も興味さえあれば操作法ぐらい会得できるのです。それよりも,自然に親しませ,しっかり正しく思考させ,身の回りの自立を目指す子育てをお願いします。このコラムの趣旨をご理解いただき,愛情をもって子育てしてくださることを切に願っております。

  

※「ゲーム障害」のコラム…このホームページにバックナンバーがございます。

 

ナビゲーション(ピンクのリボン)の中の「過去の記事(H29年度)」

→園長の部屋H27.04

H30.02「ゲーム障害」

H30.06

 

園行事の再構成について

 

先月のこの欄でお伝えしたことについて園内で何度も意見を交わしました。その結果,子ども達の心と身体の健康を第一に考え,平常保育の充実を図るために以下のように行事を再構成することといたしました。

  

①運動会

 

 今年度は9月29日(土)に実施しますが,残暑厳しい時期なので,子ども達の健康と安全を守るため時間短縮などの工夫ができないものかと考えました。それと共に,上にきょうだいのいるさくら組さんともも組さんが終了時刻まで屋外で待っていなければならない状況についても話し合いました。

 

 そこで,従前は1種目ずつあったさくら組ともも組の出場種目をなくすことにしました。ただし,上にきょうだいがおられるご家庭や土曜保育を希望しておられるご家庭のお子達につきましては,給食こそございませんが朝から運動会終了時まで保育室にて保育させていただきます。 

 また,青組と藤組の「鉄棒・跳び箱」は親子競走の中に含めることにし,クラス対抗リレーの実施は断念します。加えて,親子競走はあまり凝りすぎることなく,親子がしっかり触れ合えるものを目指します。組体操は演技の高さを求めず,危険性を回避してまいります。

  

 内容はスリムになりますが,子ども達が一生懸命練習したり,練習の成果を発揮したりすることに変わりはありません。子ども達の心と身体を強くし,達成感を持たせるべく努力してまいる所存です。

  

②(仮称)敬老発表会

  

 10月20日(土)に実施する予定で計画を進めています。ちなみに,10月の第3日曜日は「孫の日」です。これは日本百貨店協会が祖父母と孫のコミュニケーションを深めることを目的に提唱し,日本記念日協会の認定を受けて1999年に記念日に制定されたものです。今年度は10月21日(日)が「孫の日」なので,発表会がプレイベントとなります。

  

 この日は祖父母や曽祖父母の皆様方をメインゲストとして幼児組の発表を楽しんでいただき,「孫の日」のねらい通りコミュニケーションも深めたいと考えています。 

 内容は,献灯献花,みんなでお歌,黄組さんのお歌,青組さんのダンス,藤組さんのダンス,藤組さんの和太鼓,職員劇,ゲストの皆様と一緒に手遊び歌などの予定です。

  

 なお,「敬老発表会」という名称では少々堅苦しく,ねらいもずれるので,「まごまご発表会」という名称にしようと考えています。新しいスタイルの発表会に,どうぞご期待ください。

 

H30.05

 

ひまわり会総会でお話ししたこと

  

先日の保護者会(ひまわり会)の総会で少々時間を取らせて頂き,おおよそ以下のようなことをお話しさせて頂きました。その場においでではなかった保護者の方々や祖父母等の方々にもお知りおき頂きたく,ここに紹介させて頂きます。尚,テープ起こししたわけではありませんので,割愛したり付加したりしておりますことをお断わりいたします。

  

 厚生労働省が厚生労働大臣告示として定めた保育所保育指針を平成30年2月に改訂しました。その中には「保育においては、子どもの育つ道筋やその特徴を踏まえ、発達の個人差に留意するとともに、一人一人の心身の状態や家庭生活の状況などを踏まえて、個別に丁寧に対応していくことが重要である」と書かれています。つまり,一律に「みんなと一緒にあれをしなさい,これをしなさい」と追い立てる保育を目指すべきではない,ということではないかと,私は解釈しました。本園では保育指針をしっかり守り,今後とも一人ひとりを大切にする保育に邁進してまいります。

  

 制服については,半ズボン着用で8,000円余り,スカート着用で10,000円弱が高価であり,しかも使用頻度が低いといったご意見を頂戴しています。しかし,制服は所属感を高め,いい意味での緊張感をもたらしてくれます。また,卒園式の際の服装に悩まれる必要もございません。当面は黄組に進級される際にご購入をお願いしたいと思っています。

  

七夕祭りや仮装パーティーのときの衣装が近年華美になってきています。今年度からは私服の持ち込みをなくそうと考えております(園だより3月号やHP「園長の部屋H30.03」参照)。

また,制作展は,特に乳児に関しては担任の作品の展示会のようになっていました。そこのところをきちんと見直し,子どもの作品をご覧いただけるように考えてまいります。

  

  水あそびが終わってすぐに9月末の運動会の練習が入り,運動会が終わったとたんに12月のおゆうぎ会に向けての練習が入り,その後すぐに2月のリトミック発表会の準備が始まる,というのが例年の流れでした。しかし,運動会や発表会が近づくと,どうしても指導の為に子ども達を追い込んでしまいがちです。のんびり過ごしたい子もたくさんいるのに,完成を目指すあまりどうしてもせかしてしまいます。それに,劇には主役や脇役があります。そこで,保育指針の精神にのっとり,思い切っておゆうぎ会をなくし,秋の過ごしやすい季節に園外保育やお散歩をたっぷり取り入れ,本来の保育に戻そうと思います。 

ただ,藤組の和太鼓の発表の機会も設けたいので,10月頃におじい様やおばあ様をご招待して披露したいと考えています。その時には1曲ずつになるかもしれませんが,黄組と青組の歌声も味わっていただく予定です。

  

  運動会の終了時刻が例年午後1時頃になっています。乳児組の出番が終わってもごきょうだいがいらっしゃるご家庭は,赤ちゃんと一緒に最後まで残らなければなりません。藤組の保護者の方には後片付けのご協力もお願いしています。しかも,当日は自家用車を駐車できません。公共交通機関で帰宅されるご家庭もおありでしょう。ですから,親子競技をなくすなどしてプログラムを見直していこうと考えています。遅くとも12時半には解散できるように考えてまいります。

 

また,小中学校での組体操がとても危険なのではないか,との議論があちこちで沸き起こっています。本園では今まで幸い事故がありませんでしたが今後の保障はありません。ですから,危険度の低いプログラムを考えていくつもりです。

  

4月14日に以上のようなことを述べました。趣旨をご理解いただき,ご協力をお願い申し上げます。

  

なお,最後になりましたが,昨年度のひまわり会の役員の皆様方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

H30.04

 

ワクワク感あふれる春です♪

 

 

 

 ご入園,ご進級おめでとうございます。境内の桜が子ども達をお祝いしてくれています。今年度は17名の新しいお友達を迎え,藤組27名,青組26名,黄組27名,赤組26名,桃組22名,桜組12名の合計140名で壬生寺保育園の平成30年度がスタートします。

 

 

 春は気分が高揚する季節だと言われています。気温の上昇,多くの花の開花,入学・入園の行事などが要因でしょうが,理屈はさて置き,この「ワクワク感」は大切にしたいものです。お仕事や子育てで毎日くたくたかもしれませんが,時には立ち止まって桜の花びらに目を向けてみてください。きっと「なんか,いいな♪」って思えますよ。春の「ワクワク感」からパワーをもらってくださいね。

 

 

さて,子ども達にとってはお部屋が替わり,多くのクラスでは担任も替わるので,当初は戸惑うことも多いでしょう。登園時には保護者の方からなかなか離れようとしないかもしれません。でも,子どもの適応力を侮ってはいけません。恐らくそんなに時間がかかることなく新しい環境に慣れ親しんでくれるはずです。

職員も子ども達に負けないよう,子ども一人ひとりのお名前や好きな遊びなどを早く覚え,子ども達から信頼され親しまれるべく努力いたします。本園では何よりも伸びやかな保育をモットーとしています。人格の形成においてとても大切な乳幼児期に「優しく,厳しく,そして丁寧に」を心掛け,心の通った保育を進めてまいりますので,ご家庭のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

また,子育てのことでお悩みのことがありましたら,どうぞお気軽に園にご相談ください。お子達に変わったことがあった場合もご連絡ください。ご家庭と園とでしっかり連携して,大切なお子達をまっすぐに育ててまいりましょう。

 

 

 職員一同,のの様(仏様)に見守っていただきながら,子ども達と一緒に笑顔で一年を過ごしていこうと心を新たにしています。ご理解とご協力とをどうぞよろしくお願いいたします。